災害時の医療ケアの継続に新たな取り組み、避難中の情報収集はどう考える?

こんにちは、吉政創成 菱沼です。

今回は岡山で医療ケアが必要な子供向けにキャンピングカーを活用した避難システム構築に向けた実証実験中というリリースが興味深かったのでそちらのご紹介をしつつ、避難生活とWi-Fiについて考えてみました。

医療ケアが必要な子どもと家族に向けた避難システム

医療ケアの継続が必要な方にとって、災害時、機器の電源確保や衛生的な環境はとても重要で、発電機や蓄電器を自宅に備えていることがあるそうです。ただ避難する際、重かったり急いでいたりと難しい場合があると思います。

この取り組みは電源やベッド、冷蔵庫、ガスコンロなどが使用できるキャンピングカーなら、衛生的な環境を確保した移動式避難所として活用できるのではないかということのようです。

現段階では、医療ケアが必要な子がいるご家庭とキャンピングカーとのマッチングシステム構築に向け、複数の医療機器や家電製品を同時に使用した場合の動作確認・バッテリー継続時間の算出などの実証を行っており、その様子がブログで紹介されています。

今後、個別避難計画書をWebで作成できるようにし、災害時には被災地外の医師や看護師へ共有されるシステムや、車中泊避難検索サイトも構築していくようです。

避難生活と情報収集とWi-Fi

ところで、災害直後は電話やネットが繋がりにくい状況が続きますが、ある程度落ちついた後からは情報収集はネットで行うのが便利ですし、Wi-Fiが使いたくなりますよね。特に医療ケアが必要な方にとって情報収集は重要です。

総務省が公開する「2020年に向け全国約3万箇所のWi-Fi整備を目指して」の中で、熊本地震の際、災害時の情報収集や通信手段としてWi-Fiが役立ったという回答が9割を超えていたと書かれています。

現在政府は、(観光や教育面でのWi-Fiの必要性の高まりが重なったこともあり、)防災拠点・公的拠点の公衆無線LAN環境整備費用の一部補助をしており、今年度も予算を出していたりします。(対地方公共団体等)。

冒頭の取り組みの避難所は地元の一般企業の駐車場が中心のようです。あくまでご厚意の範囲だと思いますので、費用やセキュリティを考えれば設置や公開を企業に求めるのは難しい部分があると思います。各家庭でモバイルWi-Fiを持つという手もありますが、避難生活が長引くほど通信料の負担が気になります。

それでこの取り組みで契約している車両のみが使える無線LAN・Wi-Fiが病院の駐車場にあったら便利そう…なんて考えていました。(全員が使えると病院が混乱し、緊急車両が入れなくなると困るのでケアが必要な方のみに限定する方向で…ただその場を占有してしまう可能性を考えると悩ましいですね…。)

ただ、車の場合はWi-Fiが届きにくい可能性があります。医療機器とWi-Fiは考えなくてはならない点が多々ありますが、車両にもアクセスポイントを搭載すれば限定しやすいし、安定して使えるのかなとも考えていました。災害時は誰もが混乱しがちですので、何かいいアイデアが見つかるといいですね。

入院患者向けの無線LAN・Wi-Fiの開設にかかる費用は補助金の対象になりました(参考1参考2)。範囲は入院患者が使うもののようなので駐車場には使えないと思いますが、災害に向けて考えるきっかけになったらうれしいです。

医療機器がある場合、ネットワーク機器の配置には様々な配慮が必要なため、専門家の支援はもちろん、適した機器の選定は重要です。

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