医療機関の通信環境、課題は機器選定と運用

こんにちは、吉政創成 菱沼です。

電波環境協議会という団体をご存知ですか?
この団体は毎年、医療機関や介護施設における電波利用状況のアンケートを取っているそうで、5月に2020年度の報告が公開されました。

今回はこの資料をもとに、病院での電波活用状況について見てみたいと思います。

無線LAN利用は順調に伸びているが、運用面に課題

さて、こちらがその報告書です。

2020年度医療機関における適正な電波利用推進に関する調査の結果|電波環境協議会

この報告書によれば、無線LANを導入している病院(ここでは有床診療所)は、2019年度に比べ2020年度は約10%増加しているそうです。現状、その用途のほとんどが施設スタッフ向けか、院内システム関係での使用だそうで、患者に開放しているのは約30%ほどだと言います。

患者向けの回線は厚生労働省が患者向け通信環境開設のための補助金を出すことを決めましたので、今後拡大していく可能性は高いと思います。今はなかなかご家族や友人に会えない状況ですので、入院患者の方々にとっては朗報ですね。

では、次に電波利用機器の導入課題という項目です。レポートから引用してきたグラフが次の図です。

機器の選定や、管理・運用・セキュリティ面での課題が中心になっているようですね。
ところで、無線LANの管理主体は誰が行っているかという問いに対して、なんと、医師である病院は35%で、看護師が7%、外部ベンダーに任せているのが15%ほどなんだそうです。
医師や看護師の方々にとってはどうしても専門外のことになりますので、選定や運用面に不安を抱くのは当然のことだと思います。

そして、電波が機器へ干渉しないかという懸念も上がっていますが、これについては実際のところどうかというと、無線LANの機器を医療機器の間近に設置しなければ、医療機器への影響は少ない(参考)という結果が出ているそうです。

安定した無線LAN/Wi-Fiを安全に、長く

病院の場合、機器への干渉の心配もそうですが、間仕切りの多さの問題もありますので、無線LANのアクセスポイントはしっかりとした調査を行った上で、適切な位置に配置しなければ電波が不安定になったり、届かない場所が出てきたりしてしまいます。

最近の病院では電子カルテなどシステム化が進み、スマートデバイスやPCを活用するシーンが増えているといいます。そのため、通信が不安定になれば業務に支障が出てしまいますので、安定した通信環境のため、機器の配置には専門家のサポートが必要です。

また、機器は導入したらそれで終わりではなく、運用を続けなくてはなりません。

運用中、無線LANやWi-Fiの通信が不安定だと感じても、日々の忙しい業務の合間に専門外である通信のことを改善するのはなかなか大変なことだと思います。また、アップデートがでればセキュリティ対策のためにもその度に対応しなくてはなりません。適切な機器と信頼できるパートナーがいなくては安定した運用はなかなか難しいと思います。

ヤマハ製品は豊富なラインナップから機器を選択することができます。また、柔軟なセキュリティ設定が可能で、無償バージョンアップが頻繁に提供されるため、守りたい情報が多い病院・介護施設に最適な製品です。

また、病院という特殊な空間に外部の人間をできる限り入れたくないと思われることもあるでしょう。ヤマハのルーターはLANマップという遠隔地での保守に役立つ機能を持っていますので、現地に居なくとも外部のベンダーが保守を行うことができます。

SCSKではヤマハ機器のご提案と、構築のお手伝いを販売店様向けにしています。お悩みの方はぜひお問い合わせください。