河野哲治のコラム「マルチギガ&10ギガビットイーサネットの基礎知識」

皆さんこんにちは、テックデザインの河野です。

11月のヤマハネットワークイノベーションフォーラム2020の講演では「LAN products over Giga(ギガを超えるLAN製品)」というキャッチフレーズとともに、Wi-Fi6導入時にギガビットイーサネットがボトルネックになることを防ぐため、ヤマハネットワーク製品のマルチギガおよび10ギガビットイーサネット対応が進められていくことが発表されました。

すでにマルチギガ、10ギガビットイーサネットを導入済みの方も少なくないと思いますが、これからの方もまだまだ多くいらっしゃると思います。そこで今回はマルチギガおよび10ギガビットイーサネットの規格について詳しく見ていきたいと思います。

配線はツイストペアと光ファイバーの2種類

マルチギガビットイーサネットおよび10ギガビットイーサネットで主に使用される配線は、大きく分けると「ツイストペアケーブル」と「光ファイバーケーブル」の2種類になります。それぞれメリットとデメリットがあり、特徴もはっきりしていますので順番に見ていきましょう。

ツイストペアケーブルを使用する規格

ツイストペアケーブルを使用するマルチギガビットイーサネットの規格には2.5GBASE-Tと5GBASE-Tがあり、IEEE802.3bzとして標準化されています。10ギガビットイーサネットの規格である10GBASE-TはIEEE802.3anとして標準化されています。

従来のツイストペアケーブルがそのまま利用できるため既存のネットワーク環境から移行しやすく、光ケーブルを使用する場合に比べて低コストで済むというメリットがあります。既設のLAN配線がCAT6以上ならマルチギガの利用に問題はなく、55mまでの長さであれば10ギガでも利用することができます。

一方、通信速度が上がるにつれて周波数帯域が高くなるため、通信品質がノイズの影響を受けやすくなるというデメリットもあります。特に10GBASE-Tでは隣接するLANケーブルからのノイズ「エイリアンクロストーク」の影響も考慮する必要があるため、できるだけLANケーブルを束ねない、平行に並べないなど、敷設時のノイズ対策と敷設後のケーブル試験を適切に行わないと本来の性能を発揮できない場合があるので注意が必要です。

ツイストペアケーブルで利用できる規格をまとめたのが表1になります。10GBASE-TはCAT7やCAT7Aケーブルを使用することもできますが、Tera、GG45、ARJ45など現行のヤマハネットワーク機器ではサポートされていないプラグの形状のため本稿では割愛しています。

表1 ツイストペアケーブルを使用する規格

次回は光ファイバーケーブルを使用する10ギガビットイーサネットの規格について詳しく見ていきます。


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