河野哲治のコラム 「ネツエンの道具箱(携行装備編)」

みなさんこんにちは、テックデザインの河野です。

先日新規開業するクリニックでネットワーク構築作業をしていたときに、医療機器メーカーのサービスマンが電動のボールドライバーを使っているのを見て、「これをラッキング作業に使ったら劇的に楽になるのでは!」と思いAmazonで即購入するという出来事がありました。誰かが便利そうな道具を使っていると気になりませんか?

そこで今回は「ネツエンの道具箱(携行装備編)」と題して、私が普段持ち歩いている道具と工夫の一部を紹介したいと思います。

万一に備えて常に持ち歩くツール

予定外の作業にもある程度対応ができるように、私は下記の8点を常にカバンに入れて持ち歩いています。ネットワークエンジニアのサバイバルキット的なツールで、あとはPCさえあれば突然障害対応に呼び出されても必要な作業はだいたいすることができます。あったほうが便利だったり安心だったりするものはいくつもあるのですが、欲張って持ち歩くのが億劫にならないよう機材は必要最小限に絞り込み、軽量・コンパクトにまとめる工夫をしています。

ネツエンサバイバルキット

1. USB RJ45 コンソールケーブル

市販されているUSB RJ45 コンソールケーブルはケーブル長が1.8mのものが多いのですが、かさばるのでケーブル部分を思い切り短くカットしてRJ45コネクタを付けなおしています。加工後のケーブル部は約80mm、全長で約145mmまで小型化しています。コネクタの付けなおしは少し面倒ですが、ツメが山型になっているPanduitのMP588-Cに付け替えると多少雑に取り扱ってもツメが折れにくく、格段に現場で使いやすくなります。

小型化するとコンソールケーブルの差替えが手元でもできるようになるので、複数のラッキング済み機器を操作したいときにも便利です。操作対象のコンソールポートにLANケーブルを予め接続して手元まで引っ張っておけば、1本のコンソールケーブルで操作対象を次々と切り替えて作業することができます。

メーカー保証外の改造になるので万人にオススメすることはできませんが、LANコネクタの頭付けができる方であれば低コストかつ手軽にできる実用性の高いDIYです。

2. 回転式3ポートUSBハブ

作業予定のない外出時には12インチのノートPCを携行するのですが、USBポートがType C 1ポートしかないのでUSBハブを⑦のUSB type A/C変換アダプタと組み合わせて使っています。コンソールケーブル、USB LANアダプタ、USBフラッシュメモリが同時に使えるようにポート数が3以上。体積を減らすためにケーブルのないコネクタ部が回転するタイプのUSBハブを選択しています。

3. USB type A LANアダプタ

一般的なギガビット対応のUSB LANアダプタです。私が普段使っているPCのUSBポートは全てtype Cなのでtype Cの製品を使った方が楽なのですが、ネットワーク機器のセットアップ作業時にはUSB LANアダプタを複数同時に使うため、USBハブに接続できるType Aをあえて選択しています。

4. リール式LANケーブル

コンソールケーブルの延長やUSB LANアダプタに使っています。私はコンパクトさ優先で1.2mのツメが折れにくいタイプを使っていますが、2mくらいあった方が使いやすいと思います。

5. RJ45延長コネクタ

LANケーブルの長さが足りない場合や一時的にLANケーブルをつなぎ替えたい場合など、延長コネクタはいざというときに役に立つのでコンソールケーブルとは別にもう1つ携帯しています。

6. USBフラッシュメモリ

USBフラッシュメモリに保存した動作検証用configからルーターを起動したり、現在のconfigをバックアップしたり、Syslogの保存やファームウェアの更新など、ヤマハネットワーク機器の運用には欠かせないアイテムです。microSDカードでもいいのですが、PCで読み書きする際にアダプタが必要になってしまうので現場作業にはUSBフラッシュメモリの方が使いやすいと思います。

ここでも体積優先でほぼUSBコネクタサイズの極小モデルを使用していますが、取り外しづらいのでストラップとキーホルダーリングを付けています。やや本末転倒感がありますが、リングがぶら下がっていると目立つので作業終了時の回収忘れ予防に役立ちます。microSDは挿入したまま忘れやすいので、現場作業視点ではUSBフラッシュメモリ推しです。

7. USB type A/C 変換アダプタ

USB type AポートがあるPCの場合は不要ですが、RJ45延長コネクタと同様にあると便利なアイテムです。MacbookのACアダプタのようにType Cメス口があれば汎用的な充電機として使えるので、荷物を減らすのにも役立ちます。

8. DB9/RJ45 変換アダプタ

使う機会は減ってきたのですが、RTX1200やNVR500などシリアルポートがD-sub9ピンの製品もまだまだ現役なので必ず携行しています。最近は入手性が悪くなってきたので、今あるアダプタは大事に使っていきましょう。

パッキングしてコンパクトにまとめる

上記のツールは100円ショップで売っているB7サイズの透明ファスナーケース(W128mm x H91mm)に全部収まります。サイズ感としてはポケットティッシュを2つ重ねたくらいの大きさです。重量は144gで4インチクラスのスマートフォンくらいの軽さです。

ケースはこの見た目でもさほどパンパンになっておらず、中身がすこし動くくらいの余裕があるので比較的取り出しやすい状態です。使用後に再度パッキングするのはやや面倒ですが、車載工具のように基本的にはカバンに入れっぱなしの非常用ツールなのであまり気にしていません。

7つ道具パッキング状態

私はひとり情シス状態なので「外出中だけは障害報告やサポート依頼が来ませんように…」と、いつも祈るような気持ちで打ち合わせ等に出かけているのですが、このキットと軽量モバイルPCを常に持ち歩くようになってからは「いつでも現場に直行できる準備はできているから何かあっても大丈夫。」と思えるようになりだいぶ気が楽になりました。お守りみたいなものですね。

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