無線アクセスポイント「WLX212」が発表されました(河野哲治氏)

みなさんこんにちは、テックデザインの河野です。
4月13日(月)にWLX202の後継機「WLX212」が発表されましたね。7月の発売に備えて、今回はニュースリリースに記載されている仕様とWLX202の仕様を比較して何が新しくなったのかを見てみましょう。

WLX202から何が変わったのか

Twitterで@yamaha_snがされている回答がほぼ全てなのですが、WLX202はひとことで言うと「デュアルバンドのWLX313」と言ってほぼ差し支えないと思います。

クライアント証明書の発行ができなかったり、内蔵RADIUSサーバーの最大ユーザー数が100ユーザー少なくなったりするなどWLX313にスペック面で及ばないところもありますが、WPA3対応に対応していたり無線LANコントローラーの管理可能台数がWLX313より1台多かったりするなど、エントリー機種でありながら上位機種に肉薄する機能を持ち、一部では上回りつつも価格はエントリーモデル据え置きというとんでもない製品に仕上がっています。

地味だけど嬉しいアップデートも多数

WLX212のメイントピックとなるのはやはり、

  • WPA3対応
  • YNO対応
  • 無線LAN見える化ツールの搭載
  • MU-MIMO対応
  • ブラックモデル

のあたりになると思いますが、目立たないながらも使い勝手を向上する機能がいくつもあります。個人的にグッときたものをいくつかピックアップします。

外部アンテナなしで電波の指向性を変えられる

WLX212は内蔵アンテナの指向性あり/なしを選択することで、電波を飛ばす方向を切り替えることができるようになっています。プレスリリースにはサラッと書いてありますが、個人的にはもっとも待ち望んでいた機能のひとつです。

画像引用元:https://www.yamaha.com/ja/news_release/2020/20041301/

WLX202/313/402はYAMAHAロゴのある本体天面から最も強く電波が飛んでいます。この電波の指向性は壁面設置とは相性がいいのですが、天井設置だと電波が真下の床に向かって飛んでしまうため、広く水平方向に電波を飛ばしたい場合は外部アンテナのあるWLX313一択でした。WLX202と比較するとWLX313は価格が定価ベースで3万円上がってしまうのが悩みだったのですが、WLX212ではこの悩みが完全に解消されました。

無線通信速度の低下を防ぐ2つの機能

ひとつが「バンドステアリング機能」で、2.4GHz帯に接続されている無線端末を5GHz帯に接続するよう誘導する機能です。2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応している端末にとって、基本的には電波が空いている5GHz帯のほうが有利な通信環境になります。両周波数帯に対応している端末が2.4GHz帯に接続していたときに、5GHz帯に接続するよう誘導することでより良い無線通信環境になります。

もうひとつは「無線通信平滑機能(エアタイム イコライザー)」で、伝送速度の速い無線端末の通信速度が伝送速度の遅い無線端末によって遅くなるのを防ぐことができます。

どちらの機能もWLX202にはなく、上位機種のWLX313/402に実装されている機能です。無線LAN見える化機能と同様にWLXシリーズの標準機能になったのかもしれません。

バンドステアリング機能
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx313/band-steering.html

無線通信平滑機能
http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx313/ate.html

CUIで設定可能

WLX202の設定方法はGUIのみで、コンソールポートはあるものの設定には使えず、Telnetも使えないというCUIを徹底的に廃した設計だったのですが、WLX212ではコンソールからの設定が可能になっています。プレスリリースには記載がないので推測ではありますが、コンソールから設定ができるのであればTelnetやTFTPも使えるのではないかと思います。CUIでパッとshow系コマンドが使えるようになるのは、運用面で大きなアドバンテージです。

7月の発売が待ち遠しいですね!