河野哲治のコラム”WLX202の後継機「X21」は「無線LANの見える化」機能に対応予定!”

みなさんはじめまして。テックデザインの河野です。

10月18日に開催された「ヤマハネットワークイノベーションフォーラム 2019 東京」にて、開発中のWLX202後継機「X21」が参考出品されました。

会場では開発者の方に直接お話をうかがうことができたので、判明した「X21」の仕様などについてお伝えしたいと思います。なお、この情報は2019年10月18日現在の非公式なもので、最終的に発売される製品の仕様は異なる可能性があることを予めご了承下さい。

1.無線LANの「見える化」機能を搭載予定

「X21」最大のアップデートと思われるのが「見える化」機能の搭載です。これまではWLX313とWLX402にしか搭載されていませんでしたが、今後はヤマハ無線アクセスポイント全ラインナップ共通の標準機能になるようです。

WLX202導入拠点の場合、Wi-Fiのアナライザーがないと電波状況を判断する材料がWLX202側の受信信号強度、送受信レート、PCのWi-Fiリンク速度くらいしかないので、「WLX313だったら見える化が使えるのに… 」と現場で苦労した経験がある方は少なくないと思います。「X21」が発売されれば多くのエンジニアがそんな苦労から解放されますね。

2.802.11ac Wave2に対応予定

WLX202は802.11acで最大伝送速度は866Mbpsでしたが、「X21」は802.11ac Wave 2に対応し、最大伝送速度は1.7Gbpsまで向上する予定です。WLX402のようにLANインターフェースは2ポートにしてリンクアグリゲーションで束ねるのかと思いましたが、LANインターフェースは今のところ1ポートになる予定だそうです。

ボトルネックにならないか気になったのですが、『開発テスト環境では実効スループットが1Gpbs以内に収まっているので、今のところは1ポートでも多分大丈夫だろうと考えています。』とのこと。

残念ながらWi-Fi6(802.11ax)には対応しないようです。対応するとしたら、おそらくWLX402の後継機からになるのではないでしょうか。

3.マウントパネルに使い勝手向上のための変更が多数

WLX313と共通するもうひとつの仕様として、VESAマウントにも対応しています。 会議室にあるようなVESA規格のキャスター付きテレビスタンドと組み合わせると、イベント会場などでかなり機動的に使えるのではないでしょうか。

また、これまで本体とマウントパネルはネジで固定する方式でしたが、「X21」ではワンタッチで固定・リリースができる機構になっていました。従来の取付ネジはかなり小さく、脚立に登った状態でネジを落としてしまうと探すのが大変だったので、地味ですが設置工事をする人にとっては嬉しい変更点です。

4.特徴的な面取りデザインからシンプルなスクエアデザイン&2色展開に

従来のWLXシリーズは面取りされた多面体デザインでしたが、「X21」ではシンプルなスクエアデザインに変更されています。

私は以前ヤマハの方から、『WLXシリーズの特徴的なデザインは、アクセスポイントの存在感を最小限にするための機能的なデザインなんです。』と聞いています。存在感を減らすにはできるだけ影を作らないことが効果的であることを突き止め、あの面取りは落ちる影を最小限にするためのデザインなのだとか。

機能美とも言えるデザインがなぜ「X21」では採用されなかったのか聞いてみたところ、熱設計の関係で容積を増やさざるを得なかったとのこと。WLX202と比べて若干厚みも増しています。それでも影についてはちゃんと考慮されていて、壁面からの距離を従来より多めに取るなどして影が少なくなるように工夫しているそうです。

「X21」ではブラックが追加された2色のカラー展開になる予定です。バーなど少し照明が落ちている環境や、濃い色の壁ではホワイトは目立ってしまうので、ブラックを待ち望んでいた人も多いのではないかと思います。

5.価格は現状維持

これだけのアップデートがありつつも、価格は可能な限り現状を維持する方針だそうです。WLX202の価格帯で「見える化」が使えるようになるのは個人的に相当なインパクトです。

私が確認できた主な変更点やトピックは以上になります。未確認ではありますが、現在の流れからすると「X21」も動作環境温度50度にはしっかり対応してくると思います。

ほとんど死角が見当たらない「X21」、発売が待ち遠しいですね。