SWX3200とRTX1200で経路冗長をしてみよう

ヤマハ L3スイッチ SWX3200、およびヤマハ ルーターの一部機種では、OSPFによる経路制御に対応をしています。
今回、以下のトポロジを構成し、検証を行いました。
今回はOSPFのareaとして、backboneのみを使用しています。

L3スイッチの設定

SWX3200#show run
router ospf
 ospf router-id 172.16.100.240
 network 172.16.100.0/24 area 0
 network 192.168.100.0/24 area 0
!

OSPFのインスタンスを有効化したあと、Router-IDの指定、およびアドバタイズするサブネットを指定します。

RTX1210の設定

# show config
ip route default gateway 169.254.0.1
ip lan1 address 172.16.100.1/24
ip lan1 ospf area backbone
ip lan3 address 169.254.0.2/30
ospf use on
ospf router id 172.16.100.1
ospf import from static
ospf area backbone

ルーターの方では、インターネットへの経路を明示的に指定せず、Staticの経路を再配送するよう設定をしています。
よって、LAN2やVLAN Interfaceに別途StaticRouteがある場合、自動的にOSPFへの再配送が行われます。

この場合の動作

この場合、L3SWから観るとOSPFにてアドバタイズされている経路「0.0.0.0/0」を学習し、事実上デフォルトゲートウェイの指定となります。

SWX3200#show ip route
Codes: C - connected, S - static, R - RIP
       O - OSPF, IA - OSPF inter area
       N1 - OSPF NSSA external type 1, N2 - OSPF NSSA external type 2
       E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2
       * - candidate default

Gateway of last resort is 172.16.100.1 to network 0.0.0.0

O*E2    0.0.0.0/0 [110/1] via 172.16.100.1, vlan100, 00:56:49
C       172.16.100.0/24 is directly connected, vlan100
C       192.168.100.0/24 is directly connected, vlan1

また、ルーターではL3スイッチがアドバタイズしている経路「192.168.100.0/24」が学習されている事が確認できます。

# show ip route
Destination         Gateway          Interface       Kind  Additional Info.
default             169.254.0.1            LAN3    static
169.254.0.0/30      169.254.0.2            LAN3  implicit
172.16.100.0/24     172.16.100.1           LAN1  implicit
192.168.100.0/24    172.16.100.240         LAN1      OSPF     cost=2

試しに、L3SWのVLAN1以下にある端末よりtracerouteを行うと、通常のStaticRouteと同じようなふるまいをしている事が確認できます。

C:\> tracert -d 8.8.8.8

8.8.8.8 へのルートをトレースしています。経由するホップ数は最大 30 です

  1     2 ms     2 ms     2 ms  192.168.100.240 - SWX3200 VLAN 1
  2     2 ms     2 ms     2 ms  172.16.100.1 - RTX1210 LAN1
  3     2 ms     2 ms     2 ms  169.254.0.1 - Backbone Router
  4    18 ms    16 ms    16 ms  xxx.xxx.xxx.1 - The Internet
^C

応用編

ヤマハ ルーターでは、Staticの経路にて経路障害が起こった場合でも、経路の再配送は止まらない仕様です。
この場合、Luaスクリプトで回線状態の異常を検知し、経路のアドバタイズについての設定を動的に変更する必要があります。

たとえば、経路0.0.0.0/0を2台のルーターから広報を行っており、適切な重み付けが出来ていた場合、ルーター側にて回線障害をトリガーとし適切に経路の配送を止める事で、バックアップ回線へ切替を行う事も可能です。

下位ネットワークからは、回線障害に伴い経路が切り替わる事で、経路切替に伴う春暖、およびNATに使用されているグローバルIPアドレスの変化として見えます。

SWX3200#show ip route
Codes: C - connected, S - static, R - RIP
       O - OSPF, IA - OSPF inter area
       N1 - OSPF NSSA external type 1, N2 - OSPF NSSA external type 2
       E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2
       * - candidate default

Gateway of last resort is 172.16.100.1 to network 0.0.0.0

O*E2    0.0.0.0/0 [110/1] via 172.16.100.1, vlan100, 00:20:04 <- ルーター172.16.100.1からアドバタイズされた経路
                  [110/1] via 172.16.100.2, vlan100, 00:20:04 <- ルーター172.16.100.2からアドバタイズされた経路
C       172.16.100.0/24 is directly connected, vlan100
C       192.168.100.0/24 is directly connected, vlan1

おわりに

SWX3200とRTX1210の組み合わせによる、OSPFの基礎的な使い方をご紹介しました。
これにより、柔軟な物理・論理設計が可能となるかと思われます。
参考にしてください。