濱田康貴氏のコラム「ポストISDN時代のVoIPルーター NVR510」

ISDN提供終了対応、できていますか?

みなさんこんにちは。今回は、2016年9月に発売されたギガアクセスVoIPルーター NVR510(以下 本機)をご紹介したいと思います。

本機は小型ONU対応次世代オールインワンVoIPルーターと位置づけられており、2010年10月に発売されたISDN対応オールインワンVoIPルーター NVR500の後継機種となります。

すでに皆様ご存知の通り、INSネットのディジタル通信モードは2024年1月に提供終了時期を迎えます。すでにNV500でもVoIPは利用可能でしたが、本機にリプレースすることで、快適なインターネットアクセスやVoIPの機能はそのままに、足回りの回線を安価なIP網に集約することが可能になります。

 

NVR510の特徴

本機は以下5つの特徴を持っています。

  1. 小型ONU対応
  2. VoIP機能
  3. 使いやすさを追求した新WEB GUI搭載
  4. 基本性能の向上
  5. YNOエージェント機能対応

小型ONU対応

今までは据え置き型のONUを必要としていましたが、本機は小型ONUを直接差し込むことで、省スペースと省電力化を実現しています。

VoIP機能

従来機種と同様、VoIP機能が充実しています。ネットボランチ電話番号を利用したインターネット電話機能や、機器単体でも実現可能な内線VoIPの利用に加え、外部サービスとの連携も可能です。東日本電信電話株式会社/西日本電信電話株式会社の提供するフレッツ光ネクストの「ひかり電話」や、楽天コミュニケーションズ株式会社の提供するVoIPサービス等にも対応しています。

使いやすさを追求した新WEB GUI搭載

RTX1210やRTX830同様のスッキリと見やすいWEB GUIを搭載しており、電話機能も新WEB GUIから設定可能です。また、LANマップ機能により、ヤマハスイッチSWXシリーズやヤマハ無線アクセスポイントWLXシリーズなどの機器連携によるLANの見える化にも対応しています。

これにより、例えば社員の入退社に伴い、スイッチやアクセスポイントへのMACアドレス登録を簡単に行うことができますので、ネットワークエンジニアの専門性に頼らずとも、簡単なマニュアルを作成して総務などの部門へ運用を移管し、アクセス制限の一元化を行うことも可能となります。あわせて、BYODの推進も可能となります。

基本性能の向上

LAN間のスループットは1Gbit/s->2Gbit/sへ、NATセッションは4,096から65,534へと大幅に向上しています。近年では1人1台のPCだけでなく、スマートフォンやタブレットなど、1人2~3台のデバイスを使う機会も多いことから、本機の性能向上はオフィス内ネットワーク設計の自由度を高めてくれると言えましょう。

YNOエージェント機能対応

本機はYNOエージェント機能に対応しており、「Yamaha Network Organizer (YNO)」で遠隔管理することができます。これにより、クラウド上でのネットワーク機器情報管理、異常の一元把握、複数機器設定の自動化、『YNO』からのLAN環境把握、ユーザー管理機能を利用することが可能となります。

RTX510の魅力

本機の魅力は、何と言っても小規模オフィスに素早く安価な高速VoIP環境を構築できるところではないでしょうか。特に、拠点が少なくVPN構築の要件はないものの、いずれVPNを構築する要件が出るかもしれない、といったケースにおいても、先行投資を少なく、かつ将来のネットワーク拡張に柔軟に対応できるのの魅力の1つではないでしょうか。

また、これまで一般家庭用のルーターをオフィスへ導入していたものの、温度上昇や多人数による同時接続(特に始業時など)における性能劣化に悩まされていた企業や団体には、次のネットワークインフラ構築の第一歩、ヤマハルーター入門機として気軽に試すことができる価格帯であることも魅力の1つと言えましょう。

いかがでしたでしょうか。これまでヤマハルーター導入を検討されていた方々にとって、はじめの一歩として本機の導入によりVoIPルーターの魅力を感じ取っていただければ幸いです。